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2025.12.13

和牛輸出は“つなぐ人”がいないと失敗する|畜産〜海外販売までの商流と落とし穴

目次

  1. 1. 和牛輸出の商流は長い──“誰が何を担うか”で結果が変わる
    1. 1-1. 畜産農家→屠畜加工所→フォワーダー→インポーター→コンサイニー→海外販売者
    2. 1-2. 「中間が増える=ムダなコスト」になりやすいケース/ならないケース
    3. 1-3. 和牛輸出は“雑貨輸出”と同じ発想だとズレる(ここが入口の落とし穴)
  2. 2. よくある失敗①:雑貨の輸出経験があっても、屠畜加工所で止まる
    1. 2-1. 直連絡しても断られる理由:相手が求める前提が違う
    2. 2-2. 断られるのは「熱意不足」ではなく「仕様の言語が合っていない」
    3. 2-3. ここで必要になる“肉加工の通訳”という役割(=1129の立ち位置)
  3. 3. よくある失敗②:「焼肉店オーナーがいるから大丈夫」が通用しない理由
    1. 3-1. 焼肉店が強いのは“部位の目利き”であって、上流工程の設計ではない
    2. 3-2. 生体→枝肉→正肉ブロック→輸出用スペック加工:知識が必要なポイント
    3. 3-3. 「遡って指示する」ほど難易度が上がる──だから調整役が必要
  4. 4. つまずきやすいのは“輸送”より前──仕様と品質の設計が9割
    1. 4-1. スペックが決まらないと、加工所も輸送も動けない
    2. 4-2. 「輸出国×空港」で保管設備が違う:品質を落とさないための前提整理
    3. 4-3. 出荷段階で調整が要る例:氷量・梱包・温度帯の設計(行き先で変わる)
  5. 5. 1129が“つなぐ”ことで何が変わるのか
    1. 5-1. 屠畜加工所の輸出事業部と直接やり取りできる(強み)
    2. 5-2. 肉輸出に強いフォワーダー/インポーターを紹介できる(経験値の差を埋める)
    3. 5-3. まずは商流のどこを自社で担うか整理する:ご相談から始められます
  6. 6. 相談導線(まずは状況整理から)

1. 和牛輸出の商流は長い──“誰が何を担うか”で結果が変わる

1-1. 畜産農家→屠畜加工所→フォワーダー→インポーター→コンサイニー→海外販売者

和牛輸出は、畜産農家(生体)→屠畜加工所(枝肉・正肉・スペック加工)→フォワーダー(検疫・国際輸送調整)→インポーター(輸入通関)→コンサイニー(現地受取人)→海外販売者(飲食店・小売)という長い商流で動きます。各工程で使う「言語」もKPIも異なり、どこか一つの不一致が全体の遅延や品質劣化につながります。

1-2. 「中間が増える=ムダなコスト」になりやすいケース/ならないケース

単にプレイヤー数が多いからコスト高、とは限りません。工程ごとに役割と要件が厳密に分かれ、調整工数が発生します。逆に“つなぐ人(調整役)”が不在だと、手戻りや再加工・再輸送が増え、結果的にコストと時間のロスが大きくなります。

1-3. 和牛輸出は“雑貨輸出”と同じ発想だとズレる(ここが入口の落とし穴)

和牛は生鮮・冷食であり、規格・温度帯・梱包・在庫回転の考え方が雑貨と根本的に異なります。とくに「スペック(仕様)」の合意なしで前に進めない点が最大の違いです。

2. よくある失敗①:雑貨の輸出経験があっても、屠畜加工所で止まる

2-1. 直連絡しても断られる理由:相手が求める前提が違う

実例A:雑貨輸出でフォワーダー・インポーターを自社で担える会社が、屠畜加工所に直接連絡したところ、取引に至りませんでした。理由は「前提情報」が不足していたため。加工所側は輸出向けの部位構成・歩留まり・入数・サイズ・温度帯・梱包仕様・納期までを一式で判断します。

2-2. 断られるのは「熱意不足」ではなく「仕様の言語が合っていない」

必要なのは、情熱ではなく共通言語。たとえば「外バラを何分割にするか」「ロース芯をどの規格で揃えるか」など、枝肉→正肉→輸出用スペック加工まで遡って指示できる知識が求められます。

2-3. ここで必要になる“肉加工の通訳”という役割(=1129の立ち位置)

株式会社1129は、畜産〜加工〜輸送〜輸入〜現地配送を一本の線にする“肉加工の通訳”です。屠畜加工所の輸出事業部と直接やり取りし、海外側のニーズを加工所の仕様に翻訳します。

3. よくある失敗②:「焼肉店オーナーがいるから大丈夫」が通用しない理由

3-1. 焼肉店が強いのは“部位の目利き”であって、上流工程の設計ではない

実例B:海外につながりを持つ方と国内焼肉店オーナーのタッグからのご相談。店舗運営の知見は豊富でも、輸出用の上流仕様設計は別領域です。焼肉店は「仕入れ後の最終調理」に最適化されています。

3-2. 生体→枝肉→正肉ブロック→輸出用スペック加工:知識が必要なポイント

工程の基本は、生体→枝肉(吊るし)→正肉ブロック(真空)→スペック加工(卸仕様)。焼肉店は通常、スペック済みを仕入れます。輸出ではここを遡って具体指示する必要があり、仕様の前提が欠けると加工所は動けません。

3-3. 「遡って指示する」ほど難易度が上がる──だから調整役が必要

「どの部位を、どの厚みで、何枚取り、歩留まりは何%前提か」。遡るほど、決める項目が増えます。調整役が工程全体を見て、加工ロスや輸送条件まで含めて適正化することが重要です。

4. つまずきやすいのは“輸送”より前──仕様と品質の設計が9割

4-1. スペックが決まらないと、加工所も輸送も動けない

フォワーダーやインポーターの選定以前に、スペックが確定しているかが最優先。部位・入数・重量レンジ・カット規格・真空形態・ケースあたり数量など、決定事項が輸送条件にも直結します。

4-2. 「輸出国×空港」で保管設備が違う:品質を落とさないための前提整理

輸出先の空港・保管庫の冷凍・冷蔵設備や運用は国・空港で差があります。品質を下げないため、トランジット時間・温度帯・ピックのタイミングまで逆算が必要です。

4-3. 出荷段階で調整が要る例:氷量・梱包・温度帯の設計(行き先で変わる)

行き先に合わせて氷量や梱包仕様、温度帯を変えるケースがあります。ここはフォワーダー・インポーターの経験値がものを言います。1129は、肉輸出に強い事業者と連携し、要件に合わせて設計します。

5. 1129が“つなぐ”ことで何が変わるのか

5-1. 屠畜加工所の輸出事業部と直接やり取りできる(強み)

加工所が判断しやすい仕様の粒度で要件を提示し、手戻りを抑えます。海外側の要望を、加工所が理解できる“図面”に翻訳するイメージです。

5-2. 肉輸出に強いフォワーダー/インポーターを紹介できる(経験値の差を埋める)

輸送・通関はパートナー選定で難易度が変わります。肉輸出の実務経験があるフォワーダー/インポーターをご紹介し、工程間の隙間を埋めます。

5-3. まずは商流のどこを自社で担うか整理する:ご相談から始められます

最初に「自社で担える部分/外部と組む部分」を一緒に棚卸しします。和牛輸出 業者や和牛トレードを検討中の方は、現在の計画段階からご相談ください。進捗に合わせ、必要なパートだけ並走します。

6. 相談導線(まずは状況整理から)

和牛輸出は、仕様設計と工程間の翻訳が成功の鍵です。押し売りはいたしません。まずは現状をお聞かせください。最短距離で「動ける要件」をご一緒に固めます。

ご相談時にあると助かる情報(任意・わかる範囲で)

  • 輸出先国・到着空港(予定)
  • 想定販売形態(レストラン/小売/卸など)
  • 欲しいカット状態・主要部位(例:バラ、リブ、ロース など)
  • 目安ロット・希望納期
  • 温度帯(冷蔵/冷凍)の希望や現地保管条件

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