「Wagyu(和牛)」という言葉は、いまや世界共通語になりつつあります。高級レストランのメニューで見かけることも多くなり、アジア、中東、欧米を問わず、その評価は年々高まっています。
理由は単純です。見た目に美しい霜降り、脂の甘さと赤身の旨みのバランス、なめらかな舌触り──日本国内で磨かれてきた和牛の品質は、海外のグルメ層にも確かな価値として受け入れられています。国産ブランドとしての信頼性、そして“希少性”が、高価格でも選ばれる理由です。
ところが、実際に和牛を輸出しようとすると、驚くほど多くの障壁があります。「和牛を扱いたい」という声はあっても、それを実現できているケースはごく一部。
一因として大きいのが、肉という商材特有の“扱いの難しさ”です。検疫・フォワーディング・カット仕様の調整など、すべてが高度な専門性を求められます。特に和牛の場合は、海外の販売者が求める仕様と、日本のメーカー側の製品スペックが合致しないケースが多く、そこが最大のボトルネックになります。
需要はあるのに供給が難しい──それが、和牛輸出の“もったいない現実”なのです。
和牛を海外に届けるには、さまざまな関係者が関与します。基本的な流れは以下の通りです。
私たちがつながりたいのは、この「海外で和牛を扱いたい」と考えている方です。すでに海外で販路ルートをお持ちの方、あるいは日本の卸先や現地企業との接点をお持ちの方であれば、より具体的なサポートが可能です。
その方々が必要とする情報──たとえば産地ごとの違いや、ハラル対応の有無、用途に応じたスペック調整など──を、私たちが“現場と話せる立場”として橋渡しします。
たとえばアパレルや雑貨、加工食品などの輸出に比べて、和牛ははるかに難しい商材です。その理由は、商品の「形」が一律ではないからです。
和牛の輸出では、「どの部位を」「どの厚さや大きさで」「どんな使い方に合わせて」出すのかといった“スペック”のすり合わせが必要不可欠になります。
たとえば、すきやき用にスライスすべきか、焼肉用なのか、ステーキカットか、あるいは肉寿司のネタ用か──この仕様を正しく伝え、メーカー側と調整できる人がいなければ、輸出は実現しません。ここに、多くのプロジェクトが頓挫する理由があります。
和牛輸出が難しい理由のひとつに、「生産者と海外側の間に、肉のことをわかって話ができる人がいない」という現実があります。
たとえば、海外の販売者が「ステーキ用に仕入れたい」と言っても、メーカー側は「何ミリ?何枚?どの部位?」といった具体的なスペックがなければ対応できません。
その間に立って、生産者の言葉を海外販売者に、そしてその逆も丁寧に訳してつなぐ存在──それが、私たち1129の考える「和牛輸出の仲介スペシャリスト」です。
案件ごとに必要な条件や用途をヒアリングし、スペックや輸送体制に合ったメーカーやフォワーダーを選定・調整できる柔軟さが、私たち1129の強みです。
1129は、特定のメーカーや物流会社に縛られていません。だからこそ、案件ごとに求められる条件や目的に応じて、柔軟に提案と調整が可能です。
「中東向けにハラル対応の枝肉を用意したい」
「現地の焼肉店に合わせてバラ肉を複数パーツに分けたい」
「冷蔵・冷凍の輸送条件や検疫に不安があるので相談したい」
このようなニーズに対し、メーカー・屠畜場・フォワーダーとそれぞれ連携をとりながら、輸出までの現実的な選択肢をご提案するのが私たちの仕事です。
固定された体制を持たないからこそ、柔軟に、スピーディに、“現場に最も近い立ち位置”で動ける──それが、1129の強みです。
和牛は料理用途によって必要とされる部位やカットの仕様が大きく異なります。たとえば焼肉店で求められるスライスと、ステーキ店で必要なブロック、寿司で使う薄切り──同じ部位であっても、加工方法と納品形態はまったく違います。
そのため、輸出にあたっては「どの国で、どの業態で、どのように使われるか」という出口の用途を見据えて、あらかじめスペック加工の指示を出す必要があります。
しかしこのスペック設計は非常に専門的で、単なるバイヤーや商社では対応できないことがほとんどです。
和牛の輸出において、仕入れたい部位を「リブロース」「外バラ」などと伝えるだけでは不十分です。メーカーとのやり取りでは、どの段階の状態で・どんな形状にして・どこまで加工しておくかという、具体的かつ専門的なスペック加工の指示が必須になります。
たとえば、外バラ肉をそのままではなく、「ナカバラ」と「ソトバラ」に分けて別パックにしてほしい、さらに「ナカバラ」の中でも特定のサシが多い範囲のみを使用したい──といった細かな要望を整理して伝える必要があります。
また一例として、「腕肉」がほしいと伝えたとしても、それがミスジ、ウワミスジ、クリ、トンビ、ニノウデなどに細かく分けられることをご存知でない方も多くいます。「ステーキで使いたい」といっても、それが“ミスジの中心だけ”なのか“ニノウデごとブロックで”なのかが曖昧では、メーカーも判断ができません。
つまり、海外バイヤーがほしいと思っている形にたどり着くには、部位名だけでなく、「どの形で・どこまで・どんな状態で使いたいか」までを翻訳して伝える必要があるのです。
だからこそ、和牛の構造と用途の両方を理解している“通訳”が間に立つことで、やっと交渉と出荷が実現します。
和牛の品質は、単に「黒毛和牛であるかどうか」や「等級」だけでは語れません。実際の味わいや用途適性は、産地・飼育環境・エサの内容・脂質の質感・肉色・歩留まりなど、数多くの要素が影響しています。
しかし、海外のバイヤーにとってはこれらの情報が見えづらく、スペック表や写真、等級表示だけでは「本当に自分の用途に合っているか」の判断が難しいのが現実です。
たとえば、同じA5等級でも「脂が重くて合わなかった」「火を入れたときに香りが強すぎた」といったミスマッチが起きるのはこのためです。
私たちは、そうした現場のギャップを埋めるため、実際に扱ってきた経験をもとに「どの用途にはどの産地のどの牛が向いているか」といったレベルでアドバイス・選定を行います。
単なるスペック通りの「出荷」ではなく、使う側と作る側の感覚をすり合わせること。それが、1129が担う“仲介”の本質です。
すでに海外販路や現地ネットワークをお持ちの方であっても、和牛の仕入れやスペック調整に自信がないという声は少なくありません。「どこから仕入れるべきか」「どの部位が適しているか」「現地ニーズに合った仕様にできるか」──そんな不安や迷いがある方は、私たちがサポートできます。
用途・予算・現地販売環境に応じて、最適なスペック・産地・処理工程を一緒に設計し、現実的な出荷ルートにつなげるのが私たちの仕事です。単なる“仕入れ先の紹介”ではなく、“使える状態にして届ける”ところまでを伴走します。
「海外からの問い合わせはあるけど、どう対応すればいいか分からない」
「輸出に興味はあるが、肉のことも貿易のことも詳しくない」
そんな方にこそ、私たちのような存在が必要です。和牛の輸出は、他の商材と違って“分かっていないと動かせない”工程が多くあります。検疫、スペック加工、冷凍・冷蔵輸送、ハラル対応など、どこから手をつけていいか迷うのは当然です。
私たちは、そういった方の「最初の相談窓口」として動くことができます。まずはお話を伺い、現実的にどこから始めるべきか、どんな和牛であれば実現可能か──段階ごとに整理して、一歩ずつ一緒に進めていくことが可能です。
和牛輸出は、高度な専門知識と複雑な調整が求められる領域です。そのすべてを自社内でカバーするのは、時間も労力も大きな負担となります。
そこで私たちは、“和牛輸出の通訳兼コーディネーター”として、外部から並走するパートナーという新しい立ち位置を提案しています。
商品選定、スペック加工の設計、現地販売との整合、フォワーダーとの調整、ハラル対応の有無など、必要な場面でピンポイントに入ることができます。言わば「スポットで雇える和牛輸出の実務担当」。
一度きりの案件でも、長期プロジェクトでも、柔軟に対応可能です。“外部のプロを雇う”という発想で、私たちをご活用ください。
和牛は世界中で求められているにもかかわらず、その輸出はまだまだ限定的です。その背景には、「ほしい人」と「作れる人」をつなぐ“専門通訳”の不在があります。
部位のこと、カットの仕様、物流の制約、現地のニーズ──これらを正しく理解し、かみ砕いて伝えることができなければ、いくら需要があっても現実には届きません。
私たちの役割はまさにそこ。言葉と言葉、現場と現場をつなぐ通訳係として、輸出の成立を支えることです。
和牛を海外に届けるには、計画性と専門性が必要です。でも、ゼロからすべてを自社で揃える必要はありません。
私たちはこれまでに、多くの現場とバイヤーの間に立って調整を行い、輸出をサポートしてきました。一歩目の設計から、実際の出荷、販路への落とし込みまで、現実的な進め方を一緒に考える伴走者として動けます。
海外への挑戦は、専門家の力を借りることで、もっと身近になります。“和牛輸出を仲介するスペシャリスト”という新しい選択肢を、ぜひご検討ください。
国と地域 | 牛肉 |
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香港 | 解禁済み |
マカオ | 解禁済み |
台湾 | 解禁済み |
シンガポール | 解禁済み |
タイ | 解禁済み |
ベトナム | 解禁済み |
インドネシア | 解禁済み |
フィリピン | 解禁済み |
マレーシア | 解禁済み |
ミャンマー | 解禁済み |
カンボジア | 輸出実績あり |
バングラデシュ | 輸出実績あり |
モンゴル | 輸出実績あり |
ラオス | 輸出実績あり |
モルディブ | 輸出実績あり |
国と地域 | 牛肉 |
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アラブ首長国連邦 | 解禁済み |
カタール | 解禁済み |
サウジアラビア | 解禁済み |
バーレーン | 解禁済み |
オマーン | 輸出実績あり |
国と地域 | 牛肉 |
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EU | 解禁済み |
スイス | 解禁済み |
ノルウェー | 解禁済み |
リヒテンシュタイン | 解禁済み |
イギリス | 解禁済み |
ロシア | 解禁済み |
ベラルーシ | 解禁済み |
国と地域 | 牛肉 |
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米国 | 解禁済み |
カナダ | 解禁済み |
メキシコ | 解禁済み |
ブラジル | 解禁済み |
アルゼンチン | 解禁済み |
ウルグアイ | 解禁済み |
国と地域 | 牛肉 |
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オーストラリア | 解禁済み |
ニュージーランド | 解禁済み |
韓国、中国、クウェートは現在協議中です。