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2023.04.14

経産牛の旨味について

目次

  1. 1. 経産牛とは?──まだ知られていない黒毛和牛のもう一つの魅力
    1. 1-1. 出産経験を持つ「経産牛」とは
  2. 2. 経産牛の旨みはなぜ深いのか?──未経産牛との決定的な違い
    1. 2-1. 生体熟成による“熟成された旨み”が生まれる理由
    2. 2-2. 効率より旨みを優先した「再肥育」のこだわり
    3. 2-3. 手間ひまかかる伝統の「炊きエサ」が生み出す味わいの深み
  3. 3. 経産牛は脂に頼らない──赤身本来の旨みを味わう
    1. 3-1. 進みすぎた霜降り文化への疑問──サシ控えめが引き出す旨みの真実
    2. 3-2. 噛むほどに広がる、肉本来の濃厚なコク
  4. 4. 経産牛の肉色と香り──見た目では語れない本当の価値
    1. 4-1. 小豆色に込められた、熟成された肉の証
    2. 4-2. 「においが気になる」は過去の話──現代の経産牛は臭みなし
  5. 5. 経産牛の旨みを最大限に引き出す食べ方
    1. 5-1. ステーキでこそわかる、赤身の奥深い味わい
    2. 5-2. 一口ごとに広がる、噛むほどに増す旨みを楽しむ
  6. 6. 【まとめ】生産性より「味わい」を──黒毛和牛の経産牛に込めた誇り
    1. 6-1. 手間を惜しまないからこそ生まれる、特別な一口
    2. 6-2. 脂ではなく、旨みで選ぶ。これからの新しい牛肉の楽しみ方

1. 経産牛とは?──まだ知られていない黒毛和牛のもう一つの魅力

1-1. 出産経験を持つ「経産牛」とは

「経産牛」とは、出産を経験した雌牛のことを指します。私たち1129では、その中でも特に“黒毛和牛の経産牛”にこだわり、選び抜かれた牛だけを取り扱っています。

多くの方が黒毛和牛と聞いて思い浮かべるのは、高級な霜降りの未経産牛かもしれません。しかし、実はこの“黒毛和牛の経産牛”こそが、肉本来の旨みを知る人にとって隠れた存在となっています。

2. 経産牛の旨みはなぜ深いのか?──未経産牛との決定的な違い

2-1. 生体熟成による“熟成された旨み”が生まれる理由

経産牛の赤身は、一言でいえば「熟成された旨み」が凝縮されています。それは、長年の繁殖という役目を果たしてきたからこそ得られる、未経産牛にはない“成熟した肉質”によるものです。体内でゆっくりと時間をかけて育まれた成分が、肉に濃厚な旨みをもたらします。これこそ、自然が生み出す「生体熟成」です。

2-2. 効率より旨みを優先した「再肥育」のこだわり

経産牛は出産を終えた後、痩せ細った体をもう一度じっくりと育て直す「再肥育」が必要です。1129では、特に経産牛に対して手間を惜しまず、時間をかけて旨みを蓄えさせています。効率重視ではなく、旨みを最優先したこの過程が、特別な味わいを生み出しています。

2-3. 手間ひまかかる伝統の「炊きエサ」が生み出す味わいの深み

1129では、経産牛の再肥育にだけ伝統的な「炊きエサ」を用います。国産の米ぬかや大豆、大麦、ふすまを独自にブレンドし、丁寧に炊き上げたエサは消化が良く、牛に負担をかけずじっくりと旨みを育てます。この手間が、他にはない深い旨みを生み出しているのです。

3. 経産牛は脂に頼らない──赤身本来の旨みを味わう

3-1. 進みすぎた霜降り文化への疑問──サシ控えめが引き出す旨みの真実

長年、「霜降りこそが良い肉」という価値観がありました。しかし今、脂に頼らない肉本来の旨みを求める声が増えています。経産牛はサシ控えめ。その分、赤身に凝縮された濃厚な旨みをしっかりと味わうことができます。

3-2. 噛むほどに広がる、肉本来の濃厚なコク

経産牛の赤身は、噛むほどに旨みが広がるのが特長です。脂ではなく、肉そのもののコクと深みを楽しめる、これまでにない肉体験を味わえます。

4. 経産牛の肉色と香り──見た目では語れない本当の価値

4-1. 小豆色に込められた、熟成された肉の証

経産牛の赤身は鮮やかな赤ではなく、落ち着いた小豆色をしています。この色こそ、長く生き抜き熟成された旨みを蓄えた証です。見た目に惑わされず、一口食べてその違いを感じていただきたいと思います。

4-2. 「においが気になる」は過去の話──現代の経産牛は臭みなし

かつては「においが気になる」と言われることもありましたが、今は再肥育の工夫により臭みはほとんどありません。1129では炊きエサを用い、負担の少ない環境で育てることで、すっきりとした香りの赤身を実現しています。

5. 経産牛の旨みを最大限に引き出す食べ方

5-1. ステーキでこそわかる、赤身の奥深い味わい

経産牛の赤身は、シンプルに塩だけで焼き上げたステーキがおすすめです。余計な味付けをせずとも、噛むほどに広がる赤身の旨みをしっかりと楽しめます。

5-2. 一口ごとに広がる、噛むほどに増す旨みを楽しむ

経産牛は噛むたびに旨みがじわじわと広がるのが特長です。脂に頼らない自然なコクを、ぜひゆっくりと噛みしめながら味わってみてください。

6. 【まとめ】生産性より「味わい」を──黒毛和牛の経産牛に込めた誇り

6-1. 手間を惜しまないからこそ生まれる、特別な一口

効率を求めず、手間を惜しまないからこそ生まれる経産牛の特別な旨み。1129はその価値に誇りを持ち、これからも変わらぬこだわりを貫いていきます。

6-2. 脂ではなく、旨みで選ぶ。これからの新しい牛肉の楽しみ方

霜降りだけが「良い肉」ではありません。赤身の旨みをじっくりと味わう──これからは、そんな新しい牛肉の楽しみ方が求められる時代です。ぜひ一度、黒毛和牛の経産牛を味わってみてください。